川村カオリさんという歌手がいました。
1971年1月23日、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国、モスクワに生まれた方です。
日本人の父親とロシア人の母親とのハーフで家族が日本国籍の為勿論カオリさんも日本人です。
しかし、11歳の時に家族と共にモスクワから帰国後に編入した小学校で、同級生から「純粋な日本人ではない」と揶揄を受け、いじめに遭います。
1983年、大韓航空機撃墜事件が起こると更に冷たい態度を、生徒だけでなく教師からも受けるようになります。
カオリさんはなんの接点も無いのに酷い限りです。
その中、彼女は中学卒業と共に歌手を目指します。同級生が多く進学するであろう地域ではない高校への進学というのもありました。
そして、1988年11月、メジャーデビュー。
1991年、この曲をリリースします。
僕にはこの曲が、「戦争や差別や偏見、それを空に返してしまいたい。翼が生えたらそんなものの無い悲しみの無い自由な空に飛んで行きたい。」
ロック調の彼女の曲からそれが聴こえるのです。
無意味な時代は時期に終わります。